「でも体もだるいんです」ってことも言ったんですけど、ダニだって診断されて…。納得しないまま、その日はコンサートをやったんですけど。東京に帰ってからも日に日にそのブツブツの範囲が広がってきて、しかもかゆいんです。それで静岡でコンサートをやる日についに顔にまでブツブツが出たんです。熱もあって体もすごくだるくて、また医者へ行って…。病院のハシゴのように何軒も行ってたんですけど4軒目かな、やっと水ぼうそうだって診断されて。私としてはどうしてもコンサートをやりたかったんですけど、顔にもブツブツが出てるしどうせやるならベストのものを観てもらおうっていうことで延期になりました。私の場合、顔が命ですから(ヤヤウケ)。コンサートの延期が決まってすぐに東京へ帰って眠りました。目が覚めたら7時半ぐらいで、あぁ本当だったら「男」とかを唄ってガンガンに盛り上がってる頃だなぁ、って思ってました。
その次の日が一番ひどかったなぁ、朝起きたら、視界がぼやけてるの。うちってこんなに広かったっけ、って思うぐらいトイレが遠くて。熱を計ったら9度5分!生まれてからそんな熱を出したのは初めてでした。手を縛り付けたり…はしませんでしたが縛ってるような気持ちで、顔だけは掻いちゃいけないって必死で我慢しました。体にはまだ痕が残ってるんですけどね。今朝も母親と話してて「きれいに治ってよかったわね」って言われたんで「でもこの辺(胸のあたり)には残ってるのよ」なんて言ったら「まあ、いいんじゃない、ヌードになる訳じゃないんだし」って…(笑)。
きっと一生ヌードになることはないと思いますが…。
聞いた話によると、大人になってからの水ぼうそうってのは診断が難しいらしいんですね。何事もやるべきときにやっておかなきゃいけないなって思いました。
これから唄うのはファースト・アルバムに入っている「とれたての笑顔」という曲なんですが、私にとってとても大切な曲です。東京へ出てきて笑うことを忘れかけてた時期があったんですけど、とれたての野菜のような、新鮮な笑顔を忘れちゃいけないな、って思ったときにできた曲です。
この前、兵庫でコンサートがあったときに一日時間があって、神戸へ行きました。小学校や中学校にも行きました。目をつぶってても行けるぐらいよく知ってるはずの道が、何か違うんです。あったはずの家がなかったり、いきなり空き地になってたり…。TVで神戸の街が映ると「もう元気だ、ガッツだ!」なんて明るい顔が見られるようになりましたけど、私が実際に神戸に行って思ったのは、電車に乗っている人も街を歩いている人もまだ元気がないなぁってことでした。
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いやぁ、まさかまさか…、驚きました。久宝さんの口から「ここは笑うところじゃないんです」なんて言葉が出るとは…。 思わず目頭が熱くなり胸に熱いものがこみあげました。この「blue to blue」ツアー、あちこちの会場で「皆さん、ここは笑う(ウケる)ところです」と言っていた久宝さんと同一人物とは思えませんでした。ところでMCから推測すると、1/28の加古川では既にダニに刺されて、もとい水ぼうそうの症状が出ていたんですね。